AndroidでDOSゲーをプレイできるDosBox Turbo

DosBox Turboとは

WindowsLinux等複数のプラットフォームで移植されているオープンソースMS-DOSエミュレータDosBoxのAndroid移植版(有料270円)。
リリースは2012年とかなり昔からあるアプリ。
無料で利用可能な別のDosBox移植もあるが、 DosBox Turboには下記のようなゲームに特化した特徴がある。

①画面に表示させるバーチャルキーボード、ボタン、ジョイスティック機能
②物理コントローラの認識、マッピング機能
③物理入力・バーチャルマウスからのマウス操作機能
 - Samsung Spen, 物理マウス, コントローラのジョイスティック, トラックパッド等を認識し、マウス操作設定が可能
④画面タップ・ジェスチャーによる操作

また、DosBox Turbo上でwindows3.1や95を起動させることも出来るため、完全に玄人向けだがandroidwindows向けゲームを楽しむ事も出来る。

●DosBox Turbo google play
https://www.google.com/url?q=https://play.google.com/store/apps/details%3Fid%3Dcom.fishstix.dosbox%26hl%3Dja&sa=U&ved=0ahUKEwjt8aiIyJXcAhXJf7wKHa1fCO0QFggLMAA&usg=AOvVaw3MTKuxxUm8EKPWkTPfH0dh

●DosBox Turbo公式ホームページ https://sites.google.com/site/dosboxturbo/

DosBox Turboの性能について

Android端末に搭載しているCPU・メモリに左右される。
2013年発売のtegra4を搭載したShield Portable(Antutuスコア:38969) では大体Pentium 90Mhz程度の性能を要求するMS-DOSゲームを遊べる状態で起動できている。
2018年現在のAntutuスコア20万周辺のハイエンド端末ではどの程度の性能を出せるのだろうか。

お勧めのMS-DOSゲーム入手方法

GOG.comにて購入することをお勧めします。
大抵の名作ゲームがダウンロード形式で格安で販売されています。
MS-DOSのゲームはDosBoxが同梱されており、Windowsにてインストール後に すぐに起動出来る様に調整されています。
また、後述するautoexecの設定時に活用する事が出来ます。

また、CDから追加データを読み出すタイプや認証に使うタイプ等、本来CDが無いとプレイが出来ないゲームはCD無しで起動できるようにも調整されています。

DosBox Turboでのゲーム起動までの手順

1.windows等の母艦PCにDosBox TurboでプレイしたいMS-DOSゲームを用意します。

GOG.com等から入手したゲームをインストールした状態にします。
(以降はGOG.comから入手したゲームで説明を続けます。)

2.ゲームのインストールフォルダを丸ごとandroidにコピーします。

GOG.comの場合はc:/GOG Gamesフォルダ内の対象のゲーム名のフォルダを 丸ごとコピーします。

Android側のコピー先は例として今回はローカルドライブ直下にdosboxフォルダを 新規作成し、そこにフォルダごと設置します。
(パス例:/storage/emulated/0/dosbox/{game_name})

3.androidにDosBox Turbo, DosBox managerをインストールします。

DosBox managerを使うことでゲーム毎のDosBox Turboの設定を保存し、すぐにゲームが開始できるようにします。
逆にDosBox Turbo単体では起動してもDOS画面が出てくるだけで、自身でのコマンド入力を求められてしまいます。

4.DosBox managerの起動、autoexecの編集

3でdos環境が出来たので、2でコピーしておいたゲームを起動するように設定してあげれば、ゲームが遊べるようになります。

DosBox managerを 起動し、右上の「+」マークを押し、新しいプロファイル(プロファイル名は任意)を作成します。

設定画面が表示されるので、DosBox Settingsを選択します。

Autoexecを選択します。
(Autoexecは指定したコマンドをプロファイル起動時に自動で実行する設定のことです。)
テキスト編集画面と「mount~」が出てくるのでこれを編集していきます。

編集はgog.com版の場合、ゲームフォルダ内に配置されているautoexec.batのコンフィグファイルを参考にするのが良いです。

gogの場合、フォルダ内にdosbox{game_name}_single.confの様なファイルがあるのでそれを表示します。

●stonekeepの例 下記はGOG.com版の「dosboxstonekeep_single.conf」全文

=============================
[ipx]
# ipx -- Enable ipx over UDP/IP emulation.

ipx=false

[autoexec]
# Lines in this section will be run at startup.
@echo off
cls
mount C ".."
mount d "..CD" -t cdrom
C:
cls
SK.EXE
EXIT
=============================

●dosboxstonekeep_single.confを参考に作成したDosBox Turboのautoexec Gog.com版から[autoexec]部分のみを抜き出し、CドライブとDドライブの マウント先(フォルダパス)を動作させるAndroid端末用に修正しています。

=============================
@echo off
cls
mount c:/storage/emulated/0/dosbox/stonekeep/
mount d:/storage/emulated/0/dosbox/stonekeep/CD -t cdrom
c:
cls
SK.EXE
EXIT
=============================

設定が完了したら「OK」を押して戻るx2回で一番最初のプロファイル選択画面に戻る。

編集したプロファイルをタップし、起動する。
Autoexecがうまく設定されていれば自動でEXEファイルが読み込まれ、ゲームが起動します。

ゲームの動作確認後、やること

動作確認後はプロファイルのInput Preferencesの項目を中心に操作をカスタマイズして プレイ環境を充実させていきます。
普通のソフトウェアキーボードではEscやCtrl等の入力ができないので、 Hacker's Keyboardなどのアプリを入れて使うと便利です。

あとはBluetoothゲームパッドやキーボード等と組み合わせることでより快適な環境を 構築可能です。

起動確認ゲームメモ

実際に起動してプレイできたゲームのメモ

・Arena
・Daggerfall
Duke Nukem 3D
Might and Magic 4-5
・One Unit Whole Blood
・Shadow warrior
Simcity 2000
・Stonekeep
Ultima Underworld
Ultima Underworld II